車のタイヤは車種の駆動方式や乗り方によって均等に擦り減らないため、定期的にタイヤの場所をはめ替える『タイヤローテーション』をする必要があります。
ただしノーマルタイヤとスタッドレスタイヤをはめ替えて乗っている方は、同時にローテーションできているので不要です。
オールシーズンタイヤを使用している方、ノーマルタイヤのみを使用している方は年に1回タイヤローテーションを行うと良いでしょう。
タイヤローテーションはお店で行うと¥2,000~¥3,000円程度ですが、車に備え付けられた工具を使って自分で行うこともできます。
ここではタイヤローテーションのやり方を説明します。
車のタイヤローテーションを行う準備とポイント
タイヤローテーションに必要な準備
タイヤローテーションには
- ジャッキ
- スペアタイヤ
- トルクレンチ
を使用します。
ほとんどの車種は3つとも車に備え付けられているので、それを使用すればOKです。
車種によってはスペアタイヤがなく、パンク修理キットが備え付けられている場合があります。
スペアタイヤがない場合は、代わりになるタイヤが1本あれば作業可能です。
代わりになるタイヤがない場合はお店に依頼してしまった方が早いでしょう。
タイヤローテーションを行う際のポイント
タイヤローテーションを行う際は
- 駆動輪と駆動輪でないタイヤを入れ替える
- 左前に一番山が残っているタイヤを配置する
この2点が大きなポイントです。
2WDの車は前輪か後輪どちらかが駆動輪になっていて、駆動輪でないタイヤは転がるだけです。
ほとんど前輪駆動で、後方にエンジンがあるスポーツカーは後輪駆動です。
駆動輪の方が擦り減りやすいですから、定期的に駆動輪と非駆動輪のタイヤを入れ替えてやることで均一にタイヤを消費でき、長く使えます。
自分の車の駆動輪は『型式(車検証に記載) 駆動輪』で検索すればすぐヒットするはずです。
日本の道路は左側通行で、左折時に最も大きくハンドルを切ることになり、左前のタイヤに最も大きな負担がかかります。
左前のタイヤは4本の中でも最も擦り減りやすいので、タイヤローテーションやタイヤ履き替えの際には「左前に最も山が多く残ったタイヤを配置する」のも大きなポイントです。
車のタイヤローテーションのやり方
車に備え付けられている工具(ジャッキ、トルクレンチ)の使い方は、車両の説明書に図付きで詳しく解説があります。
パンクしたときのタイヤ交換項目に記載されているはずなので、そちらを参照して頂くのが最も確実でわかりやすいです。
タイヤの正しい外し方、付け方もその車種に応じた手順が車両説明書に記載されています。
最も溝の多いタイヤを左前に、2番目に溝の多いタイヤを右前に配置できるようスペアタイヤと入れ替えながらタイヤを付け替えていくだけの作業です。
やり方は特に決まっていないので、やりやすい順番で行えば良いですし、溝の深さも細かく計測する必要もありません。
パッと見て「これが一番溝が多い気がする、次はこれかな」ぐらいでOKです。
車のタイヤローテーション作業が完了したら、必ず空気圧の調整をしましょう。
車のタイヤ用空気入れはガソリンスタンドで無料で借りられますし、家庭用空気入れが安いので1つ準備しておいても良いでしょう。
まとめ
車のタイヤローテーションは擦り減りやすい駆動輪のタイヤを定期的に入れ替え、4本を均一に消費するのが目的です。
たまの週末ぐらいしか車に乗らないという方は、車検の際についでにローテーションしてもらうぐらいの頻度でも問題ないです。