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車の傷の修理を即日やってくれるお店はあるか、即日修理のリスクとは

repair car scratches in one day

車の傷の修理を即日やってくれるお店は「熱硬化型の速乾塗料を使用しているお店なら可能」でしょう。

即日修理にはリスクがありますし、お店の混雑状況によっては断られる可能性が高いので、できれば最低3日は猶予を持つべきです。

また、ほんとに小さな傷なら対応できると思いますが、結構がガリ傷だと厳しいかもしれません。

速乾塗料を使っているお店だと、確かカーコンビニ倶楽部の系列がそうだったと記憶していますので、一度お店に確認してみてください。(違ったら申し訳ありません)

ガソリンスタンドやカーディーラー、板金塗装屋では傷の即日修理を行ってくれるお店はほとんどありませんし、私からすれば請け負うお店はちょっと怪しくも感じてしまいます。

板金塗装にはなぜ3日もかかるのかと、車の傷を即日修理するリスクについて説明します。

板金塗装には乾燥工程が多く、3日は必要

板金塗装の工程を簡単に説明すると

  1. 傷の表面を削り可能な限り段差を無くす
  2. 粒子の荒いパテで傷を埋める(30分乾燥)
  3. 荒いペーパーやすりでパテを削り、形成する
  4. 粒子の細かいパテで細かい傷を埋める(30分乾燥)
  5. 細かいペーパーやすりで形成し、その上から更に細かなペーパーやすりで表面を仕上げる
  6. サーフェーサー(液状のパテのようなもの)を吹きかける(乾燥半日)
  7. サーフェーサーを超細かいペーパーで水砥ぎする
  8. 塗装する(1日乾燥)
  9. コンパウンドで磨き、完成

どんなに小さな傷でもこの工程で行います

1日目にサーフェーサーまで行い、2日目に塗装、3日目に磨いて仕上げるので3日必要なわけです。

パテの工程が少ない板金塗装屋も存在しますが、パテの工程を減らす=仕上げが悪くなるので、良い板金塗装屋とは言えません。

うちでは80番、120番、、180番、320番、600番のペーパーやすりを使用しています。

乾燥に時間をかける意味と、速乾させて強引に進めるリスクについて解説します。

車の傷を即日修理するリスク

後日修理した箇所にひずみが出る事がある

パテに熱を加え強引に乾燥させ、完全に冷まさず工程を進めるとひずみが出ます。

パテは乾燥する際に自発的に熱を起こしますが、それに加え外から熱を加えるとパテが大きく伸縮し周囲の鉄板を引っ張ります

これにより綺麗に形成したはずの表面がひずんでしまい、綺麗に直りません

箇所によっては伸縮の影響を受けない場合もあるので、あくまで「ひずみが出る可能性がある」ということですが、仕上がりに拘るプロならこれを良しとはしません。

後日塗装した箇所にサフェーサーの跡が浮いてくる可能性がある

サーフェーサーを熱で強引に乾燥させ、その上から塗装してしまうと後日サーフェーサーの跡が出てくることがあります。

サーフェーサーは液状で、熱を加えると割と早く乾燥したように見えます。

しかし実際は乾燥しておらず、この上から塗装をすると塗料とサーフェーサーが混ざってしまい、塗装した後日表面に浮いてくる可能性があります。

後日コンパウンドで磨いたバフ跡が出てくる事がある

塗装した後1日は乾燥させないと、塗料が完全に乾燥しません。

強引に表面だけ乾燥させ、その上からコンパウンドとバフで磨いてしまうと、後日バフによる磨き傷が浮いてくることがあります。

磨き傷が出てくる可能性はかなり高く、即日修理ではかなり高い確率でそうなるはずです。

このように、車の傷を即日修理すると「後日修理箇所にトラブルが発生」するので、きちんと3日確保して預ける方が良いでしょう。

まとめ

  • 車の傷を即日修理したいなら、速乾型塗料を使っているお店で対応してくれる可能性がある
  • 即日修理にはリスクがあるので、私はおすすめしない

恐らく「今日中に傷を修理してほしい」と依頼すると、ほとんどの板金塗装屋が難色を示すはずです。

これは技術力ややる気がないのではなく、乾燥時間が取れないと仕上がりに影響が出るからです。

なかなか3日修理に出す時間が取れなければ、【車に深い傷が!プロがおすすめする応急傷消しアイテムはコレ】で解説したような傷消しアイテムで応急処置しておき、時間ができたら板金塗装屋へ持って行くのが良いでしょう。

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