車のエアコンガスは、Amazonや楽天などで1本500円程度で売っています。
売られているのは200g缶で、通常2~3本あれば1台分になります。(エアコンガスの必要量は車のボンネット裏に記載)
ただし「エアコンガスの入れ替えを自分でやれば1500円で済むじゃん」と安易に考えるのは絶対ダメ。
エアコンガスはただ抜いて入れるだけの単純なものではないですし、エアコンガスは有害物質なので空気中に放出するのは禁止されているからです。
これを無視して単純にエアコンガスを抜き、そのまま購入したエアコンガス缶を接続してもガスが入りませんし、エアコンも効きません。
エアコンガスの交換には「マニホールドゲージ」と「真空ポンプ」が必要です。
やってはいけないエアコンガスの抜き方
エアコンガスは車のエンジンルーム内にある、エアコンパイプに接続しているバルブから抜きます。
バルブば頭にHiとLoと記載のあるねじ式のプラスチックのキャップで、これを外し真ん中のピンを押すとシューっと出ます。
真ん中のピンを押し続けてエアコンガスを出し切るという抜き方は絶対やめましょう。
有害なエアコンガスを吸ってしまいますし、空気中に放つのもダメです。
必ずエアコンガス用のマニホールドゲージを使用して抜くようにしてください。
廃棄するエアコンガスは専用の回収容器に入れ、廃棄物として処理しましょう。
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エアコンガスはパイプ内部を真空状態にしないとガスが入らない
車のエアコンガスが通るパイプ内部は、エアコンガスだけが入っている状態です。
そのままエアコンガスをバルブから解放すると、中に空気が入ります。
パイプ内部に空気が入っているとエアコンガスを注入しても入らず、エアコンが効きません。
マニホールドゲージでエアコンガスを抜き、抜けた状態で一度密封をした上で、真空ポンプでパイプ内部を真空状態にしてからガスを入れる必要があるのです。
まとめ
- エアコンガスはガス缶が安いからといって安易に自分で交換しない方が良い
- そのままエアコンガスを抜いてしまうと、エアコンが効かなくなるし、空気中にガスを放出するのは禁止されている
- マニホールドゲージと真空ポンプを準備した上で行うならOK
マニホールドゲージと真空ポンプは合わせて¥10,000円ちょっとしますから、エアコンのガス交換は今後も自分でやるんだという方以外は手出ししない方が良いです。
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