車の傷や軽い凹みであれば、修理にかかる期間は3日間が基本です。
内部まで到達している損傷や、品薄のパーツを交換する必要がある場合は3日以上かかる場合がありますが、ほとんどの場合は3日で終わります。
お昼頃までに車を預ければ、翌々日の午後には完成します。
さすがに夜預かる場合は作業が翌日になるので、もう1日必要ですけどね。
場合によっては1日、2日でも修理は可能なのですが、やめた方が良いです。
理由は後述します。
それでは板金塗装修理について、もう少しだけ詳しく解説していきます。
車の傷修理に3日かかる理由
傷修理の作業工程
①傷周辺の塗装を削り、傷の凹凸をパテ埋めする
②パテを削り形を形成し、サーフェーサー(粒子状のパテ)を塗布する
③一晩乾燥させる
④サーフェーサーを超細かいペーパーで砥ぎ、表面を仕上げる
⑤塗装し、一晩乾燥させる
⑥コンパウンドで磨き上げて完成
車の板金塗装には「乾燥させる時間」が必要です。
乾燥させる工程は2回あり、サーフェーサーを塗布した後と、塗装した後です。
この2回の乾燥工程で1晩ずつ乾燥させる必要があるため、3日必要なのです。
当日、翌日完成させるリスク
乾燥工程を遠赤外線ライトを使って強引に乾燥させる方法なら、当日・翌日完成させる事は可能です。
しかし強引に乾燥させた場合、
- 外装鉄板の変形を引き起こし後日ひずみが出てくる
- サーフェーサーが後日浮いてくる
- 磨き跡が後日浮いてくる
といったリスクがかなりの確率で発生するため、うちでは当日・翌日完成は基本お断りしています。
確実に綺麗に修理したいなら、絶対に3日かけて修理するべきです。
どうしても日数がない場合は、最低2日かけてください。
また、当日・2日作業ができるのは小さな傷の場合のみです。
ディーラー、車検工場へ修理を依頼すると期間が増える
板金塗装工場ではなく、ディーラーや車検工場で修理依頼をするともっと期間がかかります。
ディーラーや車検工場では受付のみを行い、修理作業を板金塗装工場へ依頼します。
車両の受け渡しに余計な時間がかかりますから、+1日修理期間が延びると考えた方が良いでしょう。
私の知る限りディーラーや車検工場、ガソリンスタンドでは修理期間を1週間としている場合が多いようですね。
早く修理してほしいなら、直接板金塗装工場へ依頼しましょう。