現金で支払うからもっと値引きしてよ。
これはどういうケースで使える交渉術でしょうか。
意味がないのに「現金で支払うから値引きして」と交渉しても、ハァ?と思われて終わりです。
恥をかかないためにも、現金で支払う事の意味を理解しておきましょう。
現金で支払われる事のお店側のメリット
現金で支払われるという事は、お店は納車とタイムラグ無しにその代金が手元に入ります。
中古車屋のほとんどは、売った中古車の代金を元にまたすぐ新たな中古車を仕入れたいため、現金が早い段階で手元にくる事を喜びます。
つまり、回転率を上げる必要があるお店なら効果があるし、なければ効果がないのです。
個人経営の中古車屋なら効果があり、ディーラー経営の中古車店だと効果がないという事です。
現金で支払うのは、何に比べて嬉しい事なのか
「現金で支払う」というのは、一括で払うのかローンで払うのかという違いではありません。
中古車をローンで購入しても、中古車の代金はすぐにローン会社から中古車店へ振り込まれますから、中古車店からすればタイムラグがほとんどなく手元にお金がきます。
新車を購入する時、ローン支払いを選択すると「現金払い」の区分になるのはそういう意味です。
クレジットカード払いだけ、極端にお金の動きが遅い
クレジットカードによる支払いですと、購入者の締め日にお金を引き落とし、その後ようやくお店に代金が振り込まれます。
回転率を上げたい中古車屋からすれば、手元に現金が届くのが翌月以降になるわけですから、かなり痛いのです。
クレジットカード対応の中古車店は少ない
私の知る限り、クレジットカード払いに対応している中古車店がそもそも少ないです。
代金が手元に入るのが極端に遅いことはもちろん、現金振り込みとローンの2パターンがあれば十分だからです。
クレジットカードで分割払いするぐらいならローン組むでしょうし、一括で支払えるなら現金振り込みで良いですからね。
まとめ
中古車を購入するとき、「現金で支払うから値引きして」はクレジットカード払いに対してのみ優位性があるが、そもそもクレジットカード払いに対応した中古車店が少ないし、クレジットカード払いをするメリットがないので、あまり使えない交渉術です。