消費税10%増税に合わせて自動車の税金はどうなる？いつ買うとお得？

Car tax move accompanying consumption tax increase

2019年10月より消費税が10%に増税される予定です。

予定というのはニュースでは確定のように報道されていますが、実は現段階ではいくらでも変更が効く状況になっているから。

とはいえ、10％への増税は「されるもの」として行動した方が家庭の経済状況は動かしやすいと思いますから、ここでは消費税10%増税に伴い自動車税、取得税がどうなるかをお話します。

自動車の税金については2018年11月現在確定しているものと、進行中のものがあります。

確定しているのは自動車取得税の廃止、環境性能税の導入。

進行中なのは自動車税の引き下げ。

それぞれ細かい数字と、新車を買うならいつがお得かを解説します。

確定事項：自動車取得税の廃止と、環境性能税の導入

2019年10月の消費税10%への増税と同時に自動車取得税が廃止されます。

自動車取得税は普通車なら車両価格の3%、軽自動車なら車両価格の2%かかる税金で、購入時に支払います。

自動車取得税は新車だけではなく、市場価値の高い中古車を購入する場合でも支払う必要があります。

3%とはいえ、車両価格200万円なら取得税は6万円ですからバカになりません。

この取得税が2019年10月から廃止されます。

環境性能税は10％への消費増税と同時に新たに導入される自動車の税金です。

環境性能税とは『環境に悪いエコカーじゃない車にかかる税金』で、エコカー減税の逆バージョンと言えばイメージしやすいでしょうか。

スポーツカーなど趣向性の高い車は税金が余分にかかるようになる仕組みで、ハイブリット車などエコカーを購入予定の方は課税対象ではありません。

環境性能税は普通車なら車両価格の3%、軽自動車なら車両価格の2%が課税金額になります。

そう、取得税とそのまま同じ課税額なんですね。

つまり、これまで取得税として取っていた税金を、環境に悪い車からだけ取るよというのが取得税の廃止と環境導入税の廃止の仕組みというわけです。

2019年の消費税10%増税に合わせた自動車税の引き下げについては、今まさに現在進行中で話し合われている内容です。

自動車にかかる税金は多すぎるので、個人的には自動車税も廃止してくれて良いぐらいだと思っています。

ただ自動車税の減税には総務省と財務省が反対している事から、実現したとしてもほんの気持ち程度の引き下げ額になるでしょう。

内容が確定し次第本記事も更新する予定ではありますが、現状見通しは悪い状況です。

自動車税は購入時ではなく毎年支払う税金ですから、車を買うタイミングとはあまり関係ないのが不幸中の幸いでしょうか。

エコカーの新車を購入予定なら、2019年10月の消費増税を待った方が安く購入できます。

エコカーは現状だと「消費税8%＋取得税3%（軽自動車は2%）」の合計11%（軽は10%）の税金がかかるのに対し、増税後は環境性能税がかからず「消費税10%だけ」で購入できます。

スポーツカーなどエコカー以外の新車を購入予定の方は2019年10月の消費増税前に買った方が安く購入できます。

エコカー以外は現状だと「消費税8%＋取得税3%（軽自動車は2%）」の合計11%（軽は10%）の税金で済むのに対し、増税後は環境性能税がかかるので「消費税10%＋環境性能税3%（軽自動車は2%）」の合計13%(軽は12%)となるからです。

取得税の関係ない中古車を購入するなら、2019年10月の消費増税の前に買うべきでしょう。

10％への消費増税は2019年10月1日より施工されます。

重要なのは、購入契約した日が2019年10月1日の前か後かではなく、新車が登録される日が2019年10月1日より前か後かでかかる税金が変わります。

例えば2019年9月30日にディーラーで注文をしても、そこから生産されるので登録は10月以降になるはずです。

9月中に注文しても10月以降に登録されれば、その新車は「増税後の税金が適用」されます。

中古車やエコカー以外の車を購入予定で、消費税8%を適用したいのであれば遅くとも2019年5月には注文発注しておきましょう。

逆に新車のエコカーを購入予定なら、2019年10月1日以降に登録してもらわないと税金が高くなるので、注意しましょう。

長くなりましたが、ただでさえわかりにくい自動車の税金は2019年10月の消費増税で更に変化しわかりにくくなります。