ここで解説するのは、10万キロを超えた中古車を購入する場合の「できるだけハズレを引かないためのポイント」です。
ポイントを守れば10万キロを超えた中古車でも当分乗れるという保証はありません。
私の経験上こういう車は壊れにくいという話であって、あくまで可能性の問題です。
10万キロは車の1つの節目なので、それ以降何がどう壊れてもおかしくはありませんので、よほど仕方ない事情がある場合以外はおすすめしません。
走行距離10万キロ超え中古車を選ぶポイント
トヨタの普通車から選ぶ
トヨタ以外のメーカーや、軽自動車はやめましょう。
トヨタ車は他メーカーより圧倒的に壊れにくく、その差は車が古く走行距離が多くなるほど顕著に現れます。
クラウンやマークXなどの10万キロ超え中古車を購入してもまだまだ乗れたりしますが、フーガやティアナではそうもいきませんので。
ヴァンガード、カローラフィールダーはNG
トヨタの中でもヴァンガード、カローラフィールダーは避けましょう。
新型のフィールダーはまだわかりませんが、10万キロを超すような平成17~20年ぐらいのモデルはエンジンに欠陥があり、オイル上がりが頻繁に発生します。
オイル上がりが発生すると、マフラーから白煙が出るようになり、エンジン内のオイルがすぐ無くなり、そのままにしておくとエンジンが焼け付き壊れます。
エンジンオイルを週に1回ほど足しながら乗らなければいけないので、おすすめしません。
ヴァンガードのエンジンもオイルがすぐなくなる欠陥があるのですが、トヨタのキャンペーンでエンジンブロック交換してくれる時期がありました。
この作業を行ってある車両であればOKです。
タイミングチェーン車を選ぶ
エンジンにはタイミング機構というものがあります。
タイミング機構には、ゴム製ベルトを使用している車と、金属製チェーンを使用している車があります。
金属製チェーンは交換不要で問題ありませんが、ゴム製ベルトは走行距離10万キロ目安で交換が必要になります。
タイミングベルトの交換には10万円ほどかかる場合があり、高額な費用負担が必要です。
そのまま交換せずに乗り続けると、ベルトが切れ動かなくなります。
タイミング機構はチェーンのものを選びましょう。
どうしても軽自動車の10万キロ超えを買いたいなら
どうしても軽自動車の走行距離10万キロ超え中古車を購入したいなら
- タイミングベルト交換済であること
- ドライブシャフトブーツに破れがないこと
この2点が最低でも必ずチェックしてください。
軽自動車でもタイミングベルト、タイミングチェーンどちらの場合もありますから、まずどちらなのかを確認します。
「型式 タイミングベルト」などで検索すると出てくるはずです。(型式は車検証に記載)
タイミングベルトであれば交換済であること、さらに交換後5万km以上乗っていない事を確認しましょう。
ドライブシャフトブーツというのは、ハンドルを左右いっぱいに切った状態でフロントのタイヤの付け根をライトで照らすと見えます。
じゃばらの黒いゴムパーツが見えると思うので、これが破れていないか確認してください。
これが破れると石や砂が入り、ハンドル操作がおかしくなります。
破れていない、または破れそうにないかどうかを確認しましょう。
故障は覚悟しておく事
特にエアコン、オルタネータ、バッテリー、パワーウィンドウの故障は起きやすいので、故障して当たり前ぐらいに覚悟しておいた方が良いでしょう。
それぞれ壊れ方によって数千円~数万円と費用がかかるので、これはもはや運です。
バッテリーは予め交換しておいても良いと思いますが、他は壊れるまでわかりません。
まとめ
- 車屋の立場からすると、走行距離10万キロ超えの中古車はリスクが高いのでおすすめできない
- 様々な事情により10万キロ超え中古車を選択せざるを得ない場合は、ここで記載したポイントを抑えて購入するとリスクを抑えることができる