車を安く買う方法は当サイトでも色々解説していますが、リースについては未だお話していません。
リースはその選択肢になるかどうかという解説をしていきます。
結論から言うと
リースは年間2万km以上乗るような超長距離ユーザーにはおすすめ、それ以外だとおすすめしない
なぜこのような結論になるのか、説明します。
ちなみに「多少割高でもメンテナンスとか面倒だから全部やって貰えれば楽でいい」という人にもリースはおすすめの選択肢です。
※ここではテレビやラジオで最もCMを見掛けるマイカーリースを例に解説しています。
マイカーリースの特徴
マイカーリースがお得に感じる大きな特徴は
- 整備費用が代金に含まれていること
- 税金・諸費用も代金に含まれていること
- 提携スタンドでのガソリンが少し(5円/ℓ)安くなること
- 面倒な整備をやってくれること
以上が大きなメリットです。
もちろん魅力的に映る項目ばかりですし、安く乗れそうなイメージを持つはずです。
逆にデメリットを挙げてみますと
- 月々の支払い額はローン購入時より割高
- 支払い期間が終了しても自分の物にならない
2つの大きなデメリットがあります。
デメリットについて詳しく見ていきましょう。
月々の支払い額がなぜローン購入時より割高になるのか
マイカーリースは契約期間が平均84か月(7年)ですが、新車購入のローンは現在120か月(10年)が流行りです。
最近の新車は価格が下がっており10年でローンを組んだとしても、金利支払い分は数千円とほとんど変わらないからです。
10年ローンとなれば当然月々の支払い額は減り、200万円の新車であれば1万円台で乗る事ができます。
※私の友人が先日ヴォクシーの新車を購入しましたが、頭金30万円の10年ローンで月々2万円程度でした。
一方リースは最大84か月であること、税金や諸費用、リース会社の利益も含まれてきます。
公式サイトで見積りしてみた結果、トヨタヴィッツで月々の支払いが¥31,860円でした。
税金や諸費用が含まれるとはいえ、ローン購入であればヴォクシーが月々2万円で購入できるのに、ヴィッツが月々3万円だと割高に感じませんか?
支払い期間が終了しても自分の物にならないとは
ローンで購入すれば、当然ローン期間が終了すればあなたの資産になります。
次の車の購入時に下取りに入れる事もできますし、車そのものが不要になれば売ってお金にできます。
しかしリースでは、契約期間が終了しても手元には何も残りません。
リースを選ぶ方の多くが「税金がかからない」を理由に検討しているはずですが、契約期間が終了した時点で手元に残る車の価値と、リースに含まれた税金の金額はどっちが得なのか。
これは【自動車にかかる各種税金はいつ支払うのか、いつまでに支払えばセーフか】で車にかかる税金について説明していますから、検討するべきだと思います。
私なら手元に車が残る方が良いですけどね。
ローン期間が終わっても、まだまだこの車乗れるなと判断したら乗り続けたいですし。
リースでは問答無用で再契約ですから。
リースがお得になる人の条件は
私が冒頭で車を安く買う方法としてリースを全否定していない理由は、一定条件下ならお得になるからです。
それは最初に述べた通り年間2万km乗るような超長距離ユーザーです。
年間何万キロも乗る超長距離ユーザーですと、新車で車を購入しても4~5年で10万kmに到達してしまいます。
10万kmを越えてしまうと車の価値がガクっと落ちてしまい、いくら手元に残るとは言え価値がなくなってしまいますから、手元に残す意味も少ない。
10万kmを越えれば当然故障個所も多く出てきますから、そこはリースの特徴であるメンテナンス無料を利用すればお得というわけです。
但し、マイカーリースの契約には「走行距離制限」があるので、これがないものを選ぶ必要があるでしょう。
まとめ
- マイカーリースは長距離ユーザーなら安く買う方法になり得る
- 一般ユーザーは普通のローンの方が月々の負担は少ないし、トータルコストでもお得